2017年4月21日金曜日

【ラボ】広島アクターズラボ1期生試演会のお知らせ

桜の季節も終わりましたね~。
ついこないだまで「来年度来年度」ゆうてたことがいきなり「今年度」になって、あれやこれやと追われております。
今年はお花見行けませんでした。。。大好きなんですけどお花見。来年までお預けです(;;)
今年度も無色透明事業盛りだくさんです。お客様に支えられております。どうか1本でも多く観に来ていただけることを心からお願い申し上げます。

そんな今年度の第1発目は、がっつり主催製作事業、アクターズラボの試演会です。
1年間かけて積み上げ、そして全員がクリエーションに対し能動的にかかわらなければ出来ない舞台となりました。
原爆、平和公園と平和記念式典、そして戦後間もなく広島で開催された「平和祭」について、それぞれが資料を調査し、証言者の方にインタビューをしたり、アンケートを自分たちで作成したりして、プロットができていきます。
普段、演劇の公演は作演がいて、台本を渡されそれを覚え演出による稽古、というのが役者のスタンダードな公演への関わり方かもしれませんが、アクターズラボでは、役者一人一人の自力を培っていくためにも、創作の段階から役者が「足と頭」を使い一人一人が作品を担います。
どうかぜひとも足をお運びいただけましたら幸いです。
併せて、アクターズラボ2期生の募集を始めました。
ご興味のある方はこちらへ

東区民文化センター舞台芸術促進事業
広島アクターズラボから生まれた「五色劇場」試演会「新平和」
●作・演出・構成/柳沼昭徳(烏丸ストロークロック)
●会場/広島市東区民文化センター スタジオ2 
〒732-0055広島市東区東蟹屋町10-31 TEL 082-264-5551
●日時/2017年
6月9日(金)19:30
6月10日(土)13:00/19:00★
6月11日(日)13:00/16:00
★アフタートーク ゲスト・永山智行(こふく劇場)
●料金/一般前売り1,500円 一般当日2,000円 高校生以下前売り500円 高校生以下当日 1,000円
●出演・スタッフ/芦田なつみ、落合晶子、梶田真悟、川村祥太、坂本悦子、坂田光平、佐々木あや、武田宜裕、田村優子、中島由美子、藤井友紀、山川愛美、山田めい(五十音順)
制作/岩﨑きえ(舞台芸術制作室 無色透明)
●主催/舞台芸術制作室 無色透明 広島市東区民文化センター
●協力/烏丸ストロークロック、変劇団、コムたんたん、INAGO-DX、NPO法人子どもコミュニティネットひろしま、アトリエ劇研、こふく劇場(順不同)
●後援/広島市教育委員会 中国新聞社 中国放送 広島テレビ テレビ新広島 広島エフエム放送 ひろしまケーブルテレビ ちゅピCOMひろしま FMちゅーピー76.6MHz
●チケット取扱い
舞台芸術制作室 無色透明チケット申し込みフォーム 
広島市東区民文化センター窓口(9:00~21:00祝日を除く月曜休館)http://www.cf.city.hiroshima.jp/higashi-cs/
●お問合せ/舞台芸術制作室 無色透明 a.p.musyokutoumeiあっとまーくgmail.com

【広島アクターズラボと「五色劇場」について】
俳優の技術向上のみならず、想像力や表現力の向上など総合的で継続的な演劇研修を目的として、2016年6月、広島で舞台芸術の制作をおこなう”舞台芸術制作室無色透明”が広島アクターズラボとして開講する。
講師として、岸田戯曲賞ノミネート、京都市芸術家新人賞受賞と昨今活躍めざましい劇作・演出家の柳沼昭徳氏が指導にあたり、毎月、表現と批評の2つの柱からなる数々のワークを通して、メンバー間で対話と研鑽を積んでいる。
本試演会では、演劇の持つ集団制作の側面に特に注目し、「五色劇場」という仮想的な劇団を立ち上げ、俳優のみならず、フィールドワークから資料集め、スタッフワークまで公演にかかる多くをメンバーで担い合っている。
【作品「新平和」について】
広島への原爆投下。あれから70余年、全国的に原爆だけでなくあらゆる戦争への記憶が薄れつつある現在、ここ被爆地広島においても、家族、友人、同僚など日常生活の中で原爆について語り、思いを巡らす時間は次第に失われつつあります。
それは舞台芸術も同じく、全国的に見ても、広島においても原爆を扱った作品は時間を経るごとに、当事者の高齢化と共に少なくなり、この先はさらに数を減らしていくことは確かでしょう。
広島に生きる私たちに、語れることはないのだろうか。
そうした問いから、私たちは2016年8月6日の朝、広島市平和記念公園に赴き「現代のその日」を目撃しました。
多くの人で埋め尽くされたそこには、当初の想定を上回る圧倒的な混沌と、言葉では語りようのない”何か”がありました。
この作品は、1945年の原爆投下という惨劇と2016年そこに生まれた語りようのない”何か”を、メンバーで対話を重ねながら舞台に映し出す試みです。願わくばこの作品が今を生きる人びとにとって、原爆や戦争、そして人間を語り合うためのきっかけになれば幸いです。

【劇作家・演出家/柳沼昭徳・プロフィール】
1976年生まれ。京都の劇団「烏丸ストロークロック」代表。劇作家・演出家。
1999年に「烏丸ストロー クロック」を旗揚げ。社会の抱える不全と それが及ぼす人々への影響を描く。フィールドワークを行いながら現代社会のあり様に立ち向かい、モノローグを活かした心象風景を作品に描き込む事で濃密な舞台を創り出す。『福音書』で第24回Kyoto演劇フェスティバルKyoto大賞受賞。『八月、鳩は還るか』で第18回OMS戯曲賞最終選考ノミネート。全国各地で高校生から高齢者までを対象とするワークショップや、市民参加劇の脚本・演出も手がける。
2015年 第60回岸田國士戯曲賞最終候補ノミネート
2017年 平成28年度京都市芸術新人賞受賞