2017年9月12日火曜日

平成29年度障害者芸術文化活動普及支援事業「広場をつくろう」ついに始動!

ワークショップ講師・本番演出に宮崎から永山 智行氏(劇団こふく劇場)、本番公演脚本に京都から柳沼昭徳氏(烏丸ストロークロック)をお迎えし、広島で創る舞台がいよいよ始動しました。



来年の1月、広島市東区民文化センターで本公演を行います。
この企画は、NPO法人ひゅーるぽんさん主催で去年から協力させていただいています。その活動が今年度厚生労働省の平成29年度障害者芸術文化活動普及支援事業に採択され、障がいを持った方、一般参加の方、そして広島の演劇人達で、舞台作品をつくろう、というものです。広島ではまだ前例のないこの企画を力を合わせてなんとか成功に導きたいと、ひゅーるぽんさん、アートサポートセンターひゅるるさんと時間をかけて話し合いを重ね、実現に至りました。
演劇ワークショップ、舞台製作に関し全面的に無色透明に委託頂き、おまかせ頂いた以上絶対に良い物を創りたい!と、脚本、演出をこのお二方に依頼したところ、お二人とも、ご自身の創作活動やそれぞれの地域での活動で、年がら年中超絶ご多忙にも関わらず快諾くださいました。

昨日はそのワークショップの第1回目でした。
講師の永山さんの、楽しく深く優しいワークショップに、全力で楽しんでくれる参加者のみなさん。社会の中で、福祉の中で、演劇のできる仕事の喜びに胸が熱くなりました。その現場に、脚本の柳沼さんにもお越し頂き、顔を合わせて本番に向けての打合せを行うことができました。
「演劇」に触れる喜びをワークショップを通じて全力で楽しんでくれる施設の方や子どもたち。社会の中での演劇の役割を、現場で深く優しく体現してみせてくれるアーティスト達。目に見えない大切ななにかが混ざり合って空気に溶けていく。そんな時間でした。
演劇をするということの神髄は、寄らば大樹の陰スタンスで現地集合現地解散的作品製作をぐるぐる繰り返すことだけでは得られないんじゃないだろうか。こういう時間や空間が、演劇人が演劇人として社会に息づくほんとうの糸口になるんじゃないだろうか。結果それが、作品や演技に深みをもたらすのではないだろうか。制作だっておんなじ。演劇論やマネジメント論をふりかざすだけじゃなく、こういう社会とのリアルな接点に身を投じることで、演劇とアーティストとの本当の制作活動がみえてくるんじゃないだろうか。そんなことをたくさんたくさん、脳内会議した夜でした。
アーティスト同士をつなぎ、そしてアーティストと社会をつないでいく。そのミッションがこうして形になった瞬間に立ち会える事は、制作者として、プロデューサーとして活動を続けてきて本当に良かったと思わせてくれる、何物にも代え難い喜びです。
本公演は来年1月です。
この舞台、まだ参加者を募集しています。
参加・出演してみたいという方は、下記にお問合せ下さい。

厚生労働省「平成29年度障害者芸術文化活動普及支援事業」舞台芸術(演劇)ワークショップ&発表会 参加者募集

「広場をつくろう」とは・・・
障がいのあるないに関係なく、参加者同士が歩幅を合わせ、時間と空気を共有し、互いに人間の魅力を発見し合えることは、舞台芸術(演劇)の持つ力だと考えます。「広場をつくろう」では、演劇の持つ力を通して、相互に高めあえる場所、継続的にできる場所=「広場」をつくることを目指しています。

そして!永山さん、柳沼さんとも、それぞれの劇団での広島公演を、この秋無色透明オーガナイズしております。

どちらもこちらでチケット発売中です。
お二人がどんな作品を創るアーティストか、ぜひご一見いただければと思います。

■10月27日(金)~10月29日(日)
東区民文化センター舞台芸術促進事業
烏丸ストロークロック 短編『まほろばの密』
広島市東区民文化センター・スタジオ2
料金/一般 2,500円(当日3,000円)
  高校生以下 500円(前売・当日とも)
  ※日時指定全席自由 ※未就学児は入場不可

■11月7日(火)、11月8日(水)
東区民文化センター舞台芸術促進事業
劇団こふく劇場、劇団HIT!STAGE 合同公演「境目」
広島市東区民文化センター・スタジオ2
■ 料金/一般 2,500円(当日3,000円)  
   U-25 1,500円(当日2,000円)
   高校生以下 500円(前売・当日とも)
   ペア 4,000円(前売のみ)
   ※日時指定全席自由 ※未就学児は入場不可